
ラボ 2: Anypoint Monitoring
概要
インフラストラクチャとシステムの状態を把握することは、サービスの信頼性と安定性を確保する上で重要です。 Anypoint Platformの一部であるAnypoint Monitoringは、アプリネットワーク全体の統合を可視化します。 モニタリングツールは、アプリネットワーク内のMuleフローとコンポーネントからのフィードバックを提供します。
このラボでは、組み込みダッシュボードとカスタム・ダッシュボードをレビューします。 この機能は、基本サブスクリプションで利用できます。 Titanium ライセンスパッケージで利用できる高度なモニタリング機能は、このラボでは扱いません。
ステップ 1: 組み込みのダッシュボードのブラウズ
Anypoint Monitoringのダッシュボードは、環境にデプロイされているMuleアプリとAPIの可視性を提供します。 このステップでは、組み込みのダッシュボードをレビューします。
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Monitoring に移動します。
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左側の Built-in dashboards を選択します。
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下記を選択します:
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Environment:
Production
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Resource name:
mon-omni-channel-api-<id>
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View を押してください。
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Anypoint Monitoringによって収集された標準的なメトリクスから生成される、利用可能なグラフを含む概要パネルが表示されます。
各セクションについて説明します。
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監視している環境とAPIを確認できます。
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時間、日、月、期間でレポートをフィルタリングできます。
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ここでは、以下のようにグループ化された異なるダッシュボードを見ることができます。
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Overview
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Inbound
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Outbound
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Performance
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Failures
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JVM
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Infrastructure
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これらの項目に移動して、様々なダッシュボードを表示してみて下さい。
ステップ 2: カスタムダッシュボードの作成
これまでのステップでは、アプリケーションごとにフィルタリングして見ることが可能で且つ、アウトオブボックスの様々なグラフィックを見てきました。 このセクションでは、異なる API とメトリクスを使用してダッシュボードを作成し、カスタマイズします。
Runtime Manageと API Managerの両方からメトリクスを取得できます。 このラボでは、Runtime Manageのメトリクスに焦点を当てます。
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Monitoringに移動し、Custom dashboardsを選択します。
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New Dashboard ボタンを押します。
以下のようなページが表示されます。
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鉛筆アイコンをクリックしてダッシュボードのプロパティを編集します。
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以下の値を入力して完了します。
Name Value Description Name
<intitials> My Custom Dashboard
カスタムダッシュボードの名前。
Description
Custom Dasbhoard for the ALC Workshop
簡単な説明。
Tags
<initials>-alc-workshop
検索を容易にするためのタグを追加。
Time Zone
Local browser time
優先タイムゾーン。
Graph Tooltip
Shared Tooltip
グラフィックス内にメトリックを表示。
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Apply Changes ボタンを押します。
これでグラフィックとメトリクスを追加できるようになりました。
ステップ 3: エンドポイントグラフィックによるリクエストの作成
このステップでは、エンドポイントごとにグループ化されたリクエスト数の棒グラフを作成します。
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Add row ボタンを押し、Add Graph ボタンを押します。
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グラフの右にある3つのドットを押して、Configure を選択します。
設定パネルが表示されます。
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General タブで以下の値を入力します:
Name Value Description Title
# of Request by Endpoint
ダッシュボードのタイトル。
Panel Type
Application Panel
ランタイムマネージャーとAPIマネージャーの間でメトリックを選択可能。
Metric
Inbound - Average Request Count by Endpoint
さまざまなメトリックから選択可能。
Environment
Production
アプリケーションがデプロイされている環境。
Resource
mon-omni-channel-api-<id>
メトリックスを提供するMuleアプリケーション。
これらの値を入力すると、グラフィックにいくつかのメトリクスが表示されます。
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Axes タブに移動します。
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X-Axis で、Mode をSeriesに変更します。
グラフがどのように変化するかを確認してください。
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Visuals タブに移動します。
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Pointsチェックボックスを選択します。
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最後にパネルの右側にある X を押します。
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Save Changes ボタンを押します。
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Save As Pannelで、
<initials> My Custom Dashboard
を選択します。次のようなものが表示されます:
ステップ 4: レスポンスタイムダッシュボードの作成
ここでは、レスポンスタイムに関する情報を持つ新しいパネルを追加します。
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Add Row ボタンを押します。
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グラフアイコンを選択します。
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グラフの右にある3つのドットを押して、Configure を選択します。
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以下の値を入力します:
Name Value Title
Avg Response Time
Panel Type
Application Panel
Metric
Inbound - Average Response Time by Endpoint
Environment
Production
Resource
mon-omni-channel-api-<id>
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Xを押して設定パネルを閉じます。
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Apply Changes ボタンを押します。
次のような情報が表示されます:
応答時間を見たいので、テーブルを追加します。
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Add row ボタンを押します。
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Tableを選択します
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グラフの右にある3つのドットを押して、Configure を選択します。
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以下の値を入力します:
Name Value Title
空欄のままにします
Panel Type
Application Panel
Metric
Inbound - Average Response Time by Endpoint
Environment
Production
Resource
mon-omni-channel-api-<id>
Tableを確認ください:
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Options Panel に移動します。
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Data エリアで
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Table Transformから Time series to aggregate を選択します。
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Columnsには、Avg.が表示されます。+ボタンをクリックして、
Min
,Max
,Total
を追加します。
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パネルの右側にある X を押します。
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Apply Changes を押します。
テーブルパネルを移動して、Avg Response Timeパネルと並べて配置していきます。
UIではパネルやグラフィックをドラッグ&ドロップできるようになっています。
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パネルの左側の行の3つのドットの右側をクリックします。
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テーブルパネルをグラフパネルにドラッグ&ドロップします。
パネルを移動する前に、各パネルの右下隅でサイズを調整することができます。 テーブルを移動したので、空スペースの部分が出来ました。これを削除してみましょう。
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空スペースのパネルにポインタを移動させます。すると、パネルの左側に3つの点が表示されます。
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その点にポインタを合わせます。新しいパネルが表示されます。
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Delete を選択します。
最後に、次のようなものが表示されます:
ステップ 5: シングル統計グラフィックの作成
このセクションでは、システムAPIの統計グラフィックを追加します。 システムAPIの平均応答時間が10秒以下であるかどうかを知りたいと思います。
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Add row ボタンを押します。
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Singlestat アイコンを選択します。
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グラフの右にある3つのドットを押して、Configure を選択します。
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以下の値を入力します:
Name Value Title
Product API Avg Response Time
Panel Type
Application Panel
Metric
Inbound - Average Response Time by Flow
Environment
Production
Resource
mon-product-api-<id>
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Options に移動します。
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カラーリング 欄には、以下の項目を記入してください:
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Threshold:
4000,7000
. これは、グラフィックの色が変化するしきい値です。 -
Colors: invert ボタンを押してください。色の順番は、緑、オレンジ、赤の順になります。
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Gauge の Show ボックスをチェックします。
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Max値を
10000
に変更します。Max値とは、10000ms以上の応答時間が許容できないことを意味します。このグラフは、応答時間が4秒未満の場合は緑色、4秒から7秒の間の場合はオレンジ色、7秒以上の場合は赤色になります。
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X ボタンをクリックしてパネルを閉じます。
これが最終的な結果です。
Order APIとCustomer APIで同じグラフィックを複製します。
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(いま作成した)Singlestatパネルの3つのドットセクションをクリックし、Duplicate を選択します。
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2つ目のパネルに移動し、Configure を選択します。
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タイトルを
Order API Avg Response Time
に変更します。 -
リソースフィールドを変更し、
mon-order-api-<id>
を選択します。 -
「X」ボタンをクリックしてパネルを閉じます。
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変更を保存します。
前回の手順を繰り返して、Customer APIパネルを作成していきます。
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Singlestatパネルの3つの点の部分をクリックし、Duplicate を選択します。
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3つ目のパネルに移動し、Configure を選択します。
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タイトルを
Customer API Avg Response Time
に変更します。 -
リソースフィールドを変更し、
mon-customer-api-<id>
を選択します。 -
「X」ボタンをクリックしてパネルを閉じます。
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変更を保存します。
ダッシュボードが完成すると、以下のようになります:
シングルスタットを先頭にしたいので、パネルを一番上に移動させてみましょう。
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最後のパネルの左3つのドットをポイントします。
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Move Up を2回選択します。
これで完成形となります。変更を保存してください。
まとめ
このラボでは、次の手順を完了しました:
さらに学ぶには:
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Anypoint Monitoring の概要 についての詳細は、ドキュメント確認してください。
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ダッシュボード についての詳細は、ドキュメント確認してください。
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カスタムダッシュボードおよびチャートの設定 についての詳細は、ドキュメント確認してください。
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カスタムメトリクス についての詳細は、ドキュメント確認してください。
おめでとうございます!ラボ2が完了しました。
ラボ 3へ進んで下さい。